京都大学特別教授・本庶佑さん(76歳)が、日本人として2年ぶりとなる「ノーベル賞医学生理学賞」を受賞されました。
本庶佑さんは、免疫を制御するたんぱく質を発見され、がん治療薬「オプジーボ」の開発につなげたとして、ノーベル医学生理学賞を受賞されました。
本庶佑さんは、がん細胞をいかにして撃退できるかというメカニズムを開発され、がん治療に新しい道を切り開かれました。
日本のノーベル賞受賞者は今回の本庶佑さんで26人目となりました。
ノーベル医学生理学賞を受賞されたのは、本庶佑さんで5人目となりました。
本庶佑さん以外の受賞者は、
「アメリカマサチューセッツ工科大学教授・利根川進さん(87年)」
「京都大学教授・山中伸弥さん(2012年)」
「北里大特別栄誉教授・大村智さん(2015年)」
「東京工業大栄誉教授・大隅良典さん(2016年)」
の4名になります。
また今回、本庶佑さんと共同受賞となったのが、アメリカ・テキサス大学のジェームズ・アリソン教授です。
ジェームズ・アリソン教授は、人の免疫細胞をめぐってT細胞やがん細胞の研究に専念されていました。
1995年には、T細胞の活動を抑える抑制性受容体であるCTLA-4を発見するなど活躍をされている教授になります。
本庶佑さん・ジェームズ・アリソン教授の今後の活躍にも注目が集まります。
本庶佑プロフィール
本庶佑(ほんじょ たすく)
- 【生年月日】1942年1月27日(76歳)
- 【出身】京都府京都市
- 【出身校】京都大学
- 【受賞歴】ロベルト・コッホ賞
【経歴】
1942年京都府京都市に生まれた本庶佑さん。
医師である父の都合で山口県宇部市で育つことになりました。
山口県立宇部高等学校卒業後、京都大学医学部医学科に入学されました。
1966年に京都大学医学部医学科を卒業すると、1967年京都大学大学院の医学研究科生理系専攻に進学。
1971年には、京都大学大学院の医学研究科を修了し、1975年に京都大学より「医学博士号」を取得されました。
1979年には、大阪大学の医学部教授に就任。
1982年からは京都大学医学部の教授も併任すると、1984年から京都大学医学部が本職となりました。
1995年から、京都大学大学院医学研究科教授が本職になると、研究科長・学部長などを務められました。
2005年には特任教授、2006年には客員教授を務められました。
2017年5月1日からは、京都大学高等研究院で特別教授を務められ、2018年ノーベル医学生理学賞を受賞されました。